企業と顧客のコミュニケーションの一環として活用されているLINEは、現在のマーケティング戦略において重要な手段の1つとなっています。すでにLINE公式アカウントを運営されている企業様も多いかと思いますが、運用が回らない、見込み客が思ったように獲得できていないといった様々な課題をお聞きします。そこで今回はLINEを使ったMA(マーケティングオートメーション)による活用例をご紹介させていただきます。
LINEマーケティングの重要性
まず初めに、LINEを使ったマーケティングはビジネスにおいて何故活用されているのか、その背景をご紹介します。
LINEマーケティングが活用されている背景
注目されている理由の1つとして「利用するユーザ数の多さ」が挙げられます。LINEアプリの月間アクティブユーザは現在8,400万人以上、日本の人口の66%以上をカバーしていると言われています。また利用するユーザ属性(性別・年齢・職業・居住地)も幅広く、まずは無料で始めることもできるため、企業にとっては手軽で始めやすいコミュニケーションツールとなっています。生活インフラとして定着しているLINEをマーケティング戦略として活用していくことで、企業にとっては新規顧客の獲得や既存顧客のLTV向上を効率的に実現することができます。
LINEマーケティングの課題
一方で課題もあります。LINE公式アカウントを運営されている場合、セグメント配信に運用負荷がかかる、見込み客を思うように獲得できていない、といった課題をお持ちの企業様も多いかと思います。
セグメント配信とは、ユーザの属性や購買情報、WEB行動履歴などの情報からユーザをグループ分けして配信することです。LINEにおいてセグメント配信は「興味の高い情報を配信することで、ユーザ側のブロックを回避する」「配信通数課金における対策」に有効ですが、一方でセグメント毎にシナリオを配信しないといけないため運用負荷もかかります。またLINE公式アカウントで作成できるセグメント配信の条件には限度があります。購買履歴やWEB行動履歴などより詳細な情報を利用してセグメント配信を行うためには、別のサービスを利用する必要があります。一般的に見込み客の獲得や顧客LTVの向上といった目的でLINEを活用する場合は、自社でお持ちのデータを利用してセグメント配信を行った方が有効です。その1つの手段として、MAを利用したLINEのメッセージ配信があります。
LINEを使ったマーケティングオートメーション活用例
MAを利用してLINEのメッセージ配信を行うことで、見込み客に対して効率の良いセグメント配信を行うことができます。また手間のかかるステップ配信もシナリオ作成を行うことで自動配信することができます。またメールやWEB、レコメンドと連動することで他のチャネルと連動した1to1のアプローチが可能となります。以下、LINEを使ったMAの活用例をご紹介いたします。
見込み客に対するセグメント配信
「自社サイトで資料請求したユーザ」「商品Aを見ているが購入していないユーザ」など、見込みの高いユーザに対して重点的にメッセージ配信を行うことができます。自社のデータを活用することで、より精度の高い見込み客を抽出することができるため、効率的にセグメント配信を行うことができます。
ステップ配信
MAを利用することでシナリオに応じたステップ配信も効率的に行うことができます。例えば無料サンプル請求や資料請求、商品購入などユーザがアクションした後のフォローをシナリオ登録しておくことで、事前に指定したタイミングに合わせて自動でメッセージ配信することができるため、ご担当者様の運用負荷を軽減することができます。
メールやレコメンドと連動したメッセージ配信
メールやWEBなど他のチャネルと連動した1to1のメッセージ配信も可能です。例えばメールを送ったけど開封がないユーザだけに対して、今度はLINEで特定のメッセージを配信することで、ユーザに情報を漏れなく届けることができます。またLINE経由で訪問したユーザに対しては、LINEで情報を届けた方が有効です。例えばかご落ち商品があった場合、LINEでかご落ちの通知を配信することでユーザの閲覧数を上げることができます。
カルーセルやリッチメッセージを活用する
LINEを使ってMAでメッセージ配信を行う際は、カルーセルやリッチメッセージを活用することで高い効果が見込めます。例えばLINEを使ってかご落ち通知を行う場合は、WEBの閲覧履歴や購買情報と連動し、そのユーザの興味・関心が高い商品やコンテンツをかご落ち通知と併せてLINEでレコメンド配信します。その際、カルーセル形式で表示することで、ユーザにより多くの情報を訴求することができます。
リッチメッセージはユーザの目に止まりやすいため、確実に情報を届けたい際に活用します。例えばメールの開封がない会員に対して、今度はLINEのリッチメッセージで改めて情報を配信することでよりその会員の目に止まりやすくなります。また、リッチメッセージやカルーセルはリンク設定をすることができます。関連する商品やお薦めの情報へリンク設定をしページへ誘導することで、自社WEBサイトの回遊を高め、売上アップやLTV向上を図ることが可能となります。是非ご活用ください。
まとめ
今回はLINEマーケティングの現状とLINEを使ったMAの活用例をご紹介させていただきました。顧客コミュニケーションにおいて、LINE活用の重要性はますます高まります。LINEマーケティング強化のご参考になれば幸いです。
また今回ご紹介差し上げたLINEを使ったMAの活用例は、当社が提供しているMAにて対応が可能です。LINEを使ったMA活用でお悩みのことがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
※参考:LINE Business Guide 2020年7月-12月期
https://www.linebiz.com/system/files/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202007-12.pdf

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